11月11日が何の記念日か御存知でしょうか
中国では、この日は数字の1が並ぶことから「光棍節=シングル(独身)デー」と呼ばれています。インターネット通販各社が「自分へのご褒美」として大規模なセールを行う日として定着しています。
独身の日は1990年代から、「寂しい独り身を祝う日」として中国の大学生を中心に広まった。アリババは2009年、「独身者が自分自身にプレゼントを贈る」という趣旨でイベントを開始。競合他社も追随し、ネット商戦が盛り上がる日となっています。
今年も午前0時の開始と同時に大勢の消費者がスマートフォンやパソコンに向かった。開始からわずか1時間で、総取引額が約353億元(約5540億円)に上がりました。中国経済は減速傾向にあるものの、厚みを増した中間層の消費はなお旺盛ですね。
このセールには、日本の企業も参加していて、開始から2時間の時点では、男女のアパレル部門で、ユニクロが売り上げ1位となりました。
この日の売り上げは、1日で1兆8,000億円を超えるとの見通しも出ています。
例年の売り上げ
2009年 0.5億元 約8億円
2010年 9億元 約140億元
2011年 52億元 約820億円
2012年 191億元 約3千億円
2013年 350億元 約5千5百億円
2014年 571億元 約9千億円
2015年 912億元 約1兆4千億円
2016年 1207億元 約1兆8千億円
2400倍ですね…
“独身の日の販売促進イベントとはいえ、このように大規模かつ広範囲の商品のバーゲンセールがあると、独身者でなくとも購買意欲が湧いてくるというものです。独身者数の増加は、少子高齢化をもたらし、経済への負の影響が取り上げられていますが、独身の日というイベントの定着がプラスの経済効果を生み出しているのは興味深い現象です。 ”